やってみよう!Color coordinatorの使い方

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ポリ男
ポリ男

ぱゆさん!ましましさんのColor coordinatorを使ってみたいんだけど、エフェクト使うのが初めてでもできるかな?

ぱゆ
ぱゆ

任せてポリ男くん。この通りにやれば絶対にできるよ。さっそく始めよう!

ましましさんの解説記事はこちら
  • STEP1
    まずはXファイルを投入

    リドミに従い、Shade.xEdge.xをMMDの画面にD&Dします。

    Excellent Shadow.Xも一緒に入れます。既に入っている場合はそのままでいいです。

  • STEP2
    エフェクト割当の設定をする(Mainタブ)

    Mainタブで割り当てるのは、モデルの質感や影のボケ具合を決める部分です。

    1.エフェクト配布動画のミクさんのようにパッキリとしたアニメ調にする場合

    エフェクトのMainフォルダにあるSimplePaint_EgeOff.fxを割り当てます。
    すると、モデルのエッジがOFFになり、影が消えてテクスチャの陰影のみになります。

    テクスチャ画像の陰影もパッキリ単色のアニメ塗りにしておくと、よりそれっぽいです。

    2.若干の陰影を残したい、または他のシェーダーを併用する場合

    邪道かもしれません。Mainタブには他のシェーダーを割り当てることも出来ます。影がパッキリしているシェーダーよりもソフトなシェーダーとの相性がいいかも。
    Excellent Shadow同梱のfull_ES_pmx.fxを割り当てると、ほんのり陰影を残しつつ影のエッジを柔らかめにしてくれてよきです。ぱゆ式長義の配布動画はこれです。

    最後に、MainタブでExcellentShadow.xのチェックをOFFにします
    もしExcellentShadowSSAOも使っていたら、これもチェックをOFFにします。

    ぱゆ
    ぱゆ

    これをしておかないと二重で計算してしまうよ。

    影がワンテンポずれたりする原因になるから気をつけて!

  • STEP3
    エフェクト割当の設定をする(msTC_ShadeRTタブ)

    このタブは、影やハイライトを制御する部分です。
    専用のテクスチャ画像を作ることで、影や光を出す範囲を好きに制御できます。

    ポリ男
    ポリ男

    僕テクスチャ画像なんて作ったことないよ!

    ぱゆ
    ぱゆ

    大丈夫!やり方が分かれば簡単だよ

    一度作ったら次回からは使い回せるので、最初だけちょっと頑張りましょう。

    ✦ 顔用のfxファイル

    顔まわりの影の出方を調整するために、テクスチャ画像を用意します。
    モデルの顔に設定してあるテクスチャ画像をクリスタやフォトショなどに読み込みましょう。

    次に、影を飛ばしたい部分を、ハイライト(光)を乗せたい部分をで塗りつぶしていきます。
    絶対に影にしたい部分はで塗ります。唇下の影とか、鼻影を青で指定してもいいですね。

    ぱゆ式山姥切長義の顔テクスチャ(薄目でみてください)
    影部分とハイライト部分を指定したテクスチャ画像。顔全体を赤で塗りつぶし顔影を撲滅した。鼻と唇に緑でハイライトを追加。

    ぱゆ式長義は元々テクスチャに鼻と唇の影がありますが、青で影指定する時はその部分を肌の色で塗りつぶして上げると良さそうです。鼻影なしのテクスチャは同梱してるのでそれを改変すると早いです。

    ぱゆ
    ぱゆ

    フチをぼかすと影もぼけるよ

    塗りつぶしが出来たら、適当な名前をつけて別名保存します。上書き注意!
    ぱゆ式長義にはこのテクスチャ画像も同梱してるので使ってください。改変も自由です。

    画像が用意できたら、次にfxファイルを用意します。簡単だよ。

    1. 作ったテクスチャ画像をmsToonCoordinator_v2.1のShadeフォルダにコピー
    2. ShadeフォルダのShade_ExShadow.fxを複製(選択してCtrl+CCtrl+V
    3. ダブルクリックで多分メモ帳が開くので、
       
    // 指定したテクスチャで影とライトを制御する。先頭の//を削除して有効化してください
    // Rチャンネル:ベース色の出やすさ。0で影響なし、1で強制的にベース色にする
    // Gチャンネル:ハイライト色の出やすさ。0で影響なし、1で強制的にハイライト色にする
    // Bチャンネル:陰色の出やすさ。0で影響なし、1で強制的に影色にする
    //#define SHADOW_RATE_TEXTURE "texture.png"

    上記の部分を探し、

    //#define SHADOW_RATE_TEXTURE "texture.png"

    これの先頭の//を削除。”texture.png” 部分を作ったテクスチャ画像の名前に変更
    あとは Shade_ExShadow_顔 .fx みたいな名前を適当につけて保存しましょう。

    次にエフェクト割当のmsTC_ShadeRTタブに移動します。

    顔関連の材質をまとめて選択し、ファイル選択でさっき作った顔用のfxを指定します。

    まず一番上をクリックし、Shiftキーを押しながら下をクリックすると一気に選択できるよ

    最後に、このmsTC_ShadeRTタブでExcellentShadow.xのチェックをONにします。
    もしExcellentShadowSSAOも使っていたら、これもチェックをONにします。

  • STEP4
    影とハイライトをコントローラーで調整する

    msToonCoordinatorController.pmxをD&Dします。真っ黒になってびっくりしますが、そのまま0フレーム目default_v2.vmdをD&Dしましょう。

    ぱゆ
    ぱゆ

    さぁ~いよいよ、影の色などを調整していきますよ!

    よく使いそうなパラメーター

    影1しきい値影の量を調整SSS彩度影のフチに別の色を被せてエモい影にしてくれる
    影1彩度影色の鮮やかさを調整SSS明度被せた別の色の濃さを調整
    影1明度影の濃さを調整ハイ1影を無視1にするとハイライトに影が乗らなくなる

    初期状態だと結構彩度が高いです。好みにもよりますが、モデルのテクスチャの彩度に合わせて下げてやるといいかもです。明度も動画の雰囲気に合わせて整えてあげましょう。

    SSSはベタ塗りの影にグラデがつくのでちょっとリッチになります。いじると結構印象が変わるので、影1とSSSを行ったり来たりする覚悟でじりじり調整してください。

    ファイルを弄るとSSS自体をOFFにすることもできます。

    ハイ1影を無視は特別な理由がない限り1が良いじゃないかと思ってます。逆光にした時、ハイライトが明るすぎる場合に数値を下げてあげると馴染むかも。

  • STEP5
    エフェクト割当の設定をする(msTC_EdgeRTタブ)

    次はエッジの調整をしていきましょう。コントローラー左下にあるエッジのモーフで調整します。

    Color coordinatorのエッジの特徴
    • MMDのデフォルトエッジを使用している
    • エッジ全体の色、太さ、彩度、明度を調整できる
    • 色トレス機能なし
    ぱゆ
    ぱゆ

    モデル作者による材質ごとのエッジON/OFF設定を尊重するので、自分で設定しなくて済みます

    単色のはっきりしたラインのエッジという感じです。

    初期設定のままでもいいと思いますし、しきい値を0.7 くらいにしてもエッジがはっきりしてToonっぽいです。

    MMDの画面ではギザギザして見えるかもしれませんが、出力すると綺麗なラインになります。

    Croquis改と連携させると、標準エッジでは出にくい部分にもエッジが表示されます。
    より綺麗なエッジ表現ができますよ!

    左:Croquis連携なし 右:連携あり 髪の先端やボタン、リボンタイなどに注目

    Color coordinatorのエッジは色トレスがないですが、Croquis改の連携後は、色が薄い材質のエッジがほんのり細くなってマイルドになってます。ちょっと影響があるみたいです。

    エッジ系エフェクトの連携方法

    ここではCroquis改を例に説明します。

    1. Croquis.XをMMDの画面にD&D。
    2. アクセサリ設定から X=0.3 , Y=1 , Z=0 , Si=0.7 に設定します。
      ここでエッジの出方が気になる場合は、XYZの数値を調整します。
    3. 納得できたらエフェクト割当のmsTC_EdgeRTタブでCroquis.xを見つけてチェックをONにしましょう。

    Croquisと連携させると、モデル自体の材質ごとのエッジON/OFF設定をCroquisが上書きするので、エッジをつけたくない材質はCroquis自体のエフェクト割当からキャンセル設定しましょう。

    キャンセルしたい材質に、キャンセル用のfxを割り当てるだけです。

    • ColorDrawCanceler.fxsub(CM_ObjectColorMapタブ)
    • EdgeStrengthDrawCanceler.fxsub(CM_EdgeStrengthMapタブ)
    • SubDrawCanceler.fxsub(CM_NormalDepthMapタブ)

    この3つをそれぞれの対応するCroquis改用タブに割り当ててください。

  • STEP6
    エフェクト割当の設定をする(msTC_SublightRTタブ)

    最後はサブライトの設定です。
    コントローラー右上のサブライト1,2は、光系エフェクトの色を調整できるモーフです。
    使える色数は2色まで。1と2でそれぞれ指定できます。

    画像

    ぱゆ
    ぱゆ

    私はあんまり使わないですが、暗い画面とかだと映えますし、ステージの色を反映させても統一感出て素敵ですね

    1. スポットライトなどの光系エフェクトをMMDの画面にD&D、位置などを調整
    2. Mainタブで該当エフェクトのチェックをOFFにし、msTC_SublightRTタブでON
    3. 該当エフェクト側でライトの色を設定
      サブライト1に設定したい場合は、サブライト2に設定したい場合は色にライトの色を変更

    これは最終的に出したい色ではなく、Color coordinatorにライトを認識させるための色です。

    あとはColor coordinatorのコントローラーでしきい値・色相・彩度・明度を調整できます。

ぱゆ
ぱゆ

さあ、一通り設定してみたけどどうだったかな?

ポリ男
ポリ男

…………。

とりあえず説明ありがとう、ぱゆさん

ぱゆ
ぱゆ

ポリ男……。

大丈夫、無理をすることはない。

まずはこれだけやれば十分だよ

これでいいんだ
  1. shade.x と Edge.x と Excellent Shadow.x を入れる。
  2. コントローラーに初期設定vmdを読み込み、影の色と濃さを調整。
  3. 余裕があればテクスチャ画像を作って顔影とハイライトを制御。
ぱゆ
ぱゆ

ほら、簡単3ステップ。

慣れれば簡単だよ……

ポリ男
ポリ男

……ありがとう、ぱゆさん!

クレジット

ステージ:八番町駅連絡通路(サハ209様)
エフェクト:ましまし様・そぼろ様・less様・P.I.P様・おたもん様・Rui様

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